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寝返りを打つ


眠れない


言葉が、圧し掛かる


どうして、あんな言葉を吐いてしまったんだろうか






瞳を閉じ、


ぎゅう、と、毛布を握り締める


そして、


私が呼ぶのは、誰の名か、





前は、少し、好きな人が、少しだけいればよかった。

少しだけ好きになった、少しだけの人の、首があればよかった。

それで孤独は満たせれた。

なのに、今はどうしてだろう。

少し好き、は、ほとんどなくなってしまった。


好きと、大好きと、それから------、が、増えていた。

いつの間にか。


ああ、それだったら、

私は、

私は誰の首を、

捜せばいいんだろう?



Ж Ж Ж Ж Ж


「お父さんにはね、先生がいるんだ」
「先生?絵本の?土いじりの?」
お父さんの膝を占領し、ワーズはにこにこ尋ねる。

「残念。物書きでもね、…それから考古学でもないんだ……もっと、特別な先生だよ?」
「特別?むー……、あ。」
ぱちん、と閃く。

「分かった!魔法使い!魔法使いの先生ね!」
「大正解だよ。僕の可愛いお嬢さん」
わしゃわしゃと撫でる暖かい手に、ワーズはくすぐったそうに目を細める。

「いいなぁ、私も、魔法使いになりたいなぁ」
夢見心地に呟くワーズに、お父さんは、そうだねぇ、とのんびり返事を返す。
「先生が、いいよ、って言ってくれれば、ワーズだって、魔法使いになれるかもしれない。
…けれどね」
「なぁに?」
不安そうな、そして諭すような優しい瞳が、こちらを見下ろす。

「何も、魔法なんて素敵な事じゃないんだよ、…きっと、使えない人から見ればね、
華やかで、美しく、そして高揚感増すものかもしれない、…けれどね、」
「うん」
言葉を一旦区切る、お父さんの目を真摯にワーズは見つめる。

「けれども、…そうしてね、魔法使いになった時、…なってから、…
時折願う事は…なんだと思う?」
「むー……うーんと……なんだろう?」
魔法使いじゃないんだもの。
わからないもん…。
そういう気持ちを込めてお父さんを見上げれば、
少し寂しそうに笑い、ワーズの頭を、くしゃ、と撫ぜる。

「…普通が、何よりも一番…得がたいもの…普通こそ、求めていたもの、
…願わくば、あの頃に戻りたい。……そう、願うんだ」
「うーん?わからない。…私は、不思議な力が一杯使えるほうがいいけどなぁ?」
首を傾げれば、お父さんは困ったような顔をし、
そして、そうだね、と小さく呟く。

「きっとね、魔法使いになれなくても、普通の人、でもね…
使える魔法は、ちゃんとあるんだよ?」
「使える魔法…?」
きょとん、と首を傾げれば、お父さんは優しく笑む。

「そう。勇気とね、想いがそこにあるんだったら、…誰でも使える、魔法。…ただし、」
そこで一旦言葉を切って、眉を少し下げながら、お父さんは続ける。
「その魔法は、必ず成功するものでもないんだけれどね」

「ええー…」
そんなの、つまらない。
失敗するかもしれない魔法に、何の面白味があるのだろう。

「…いつか、…ワーズだって、使う日が来るよ」
「失敗するかもしれない魔法なんて、嫌だな…」
「それでも、ワーズだって、いつか使いたくなるかもしれない」
「うー……分からない…けど…けどね、一応。…どんな魔法か、…教えて?」
拗ねたように口を尖らせれば、お父さんは、もう一度、私の頭をくしゃり撫でる。


「それはね、…相手に向かって、相手の瞳を見て、…そして、」



Ж Ж Ж Ж Ж


ぱちり。

目が覚める。


「…なんで、急にあんな夢…」
自然と火照る顔。

毛布を握り締める手に力が篭る。

お父さんの夢は、滅多に見なかったのに、
最近、よく夢に見るようになった。






「それはね、…相手に向かって、相手の瞳を見て、…そして、」

お父さんの声色を真似て、反芻し、

そして、目の前に、彼の人を描く。


「……が、…ガルシアさん、……その、…その、…
えっと、その、」

目の前に誰もいないのに、なんでこんなに緊張するんだろう。
名前を出しただけで、もうカチコチだ。

「その、ガルシアさん、その、…あの…」
言葉が、続かない。

そうだ、深呼吸、深呼吸すれば。
大きく息を吸い込み、そして、ゆっくりと吐く。
高揚した気分を落ち着かせるように、
闇夜に慣れた瞳で、ゆっくり部屋の中を見渡し、

見渡、し、

「……あ、あ」
そして、ある一点で、その瞳は宙に釘付けになる。

目の前の、
ガラスの、
大きな、酒瓶に。






ドクン、


「ひ……」

心なしか、動機が早くなる。

声が聞こえる。





『忘れてはいけない。……己自信が、【悪】だと言う事を、』




『ずっと、一緒にいれるって、…約束したのに』


『なんで、××したんだ……なんで、』


『許さない…許さない許さない!』



『許さない、お前だけが幸せになるなんて』




「ひ…あ…」
耳をふさいでも、…声は聞こえる。
ずっとずっとずっと、

幸せに、なっちゃいけないんだ。
約束した。
そう、約束した。
いけない。
私は、幸せになっては、いけない。






『大丈夫。…お酒を、作りなさい』




そして最後に聞こえたのは、暖かな、優しい声。




ああ、


「お父さん、」

今はいない、その名を呼ぶ。

瞳は光を灯さず、暗く、暗雲としており、



そして、

小さく呟く。

「……ガルシアさん……ガルシアさん、…私に、…首を、……下さい」






ああ。良かった。

今度は失敗せずに言えた。

きっと、お父さんだって、褒めてくれる筈。





くすくす。



くすくす。



笑いながら、ワーズは毛布を抱きしめる


穏やかに、優しい、瞳で。





Ж Ж Ж Ж Ж


\(^o^)/だが謝らない。






BAR Wordsworth


日 凸  ▽ ∇ Ⅱ ∩  
≡≡≡≡≡≡≡.  | | w /二つ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 Ⅱ ∩ [] % 曰. ( ^Д^*)    < いらっしゃいませ!
_________つ∽0     \________
         ▽
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 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄


3年前位に作ったAA



バーボンハウスいじっただけだけどね
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2009.01.30 


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