上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- 
そんな訳で、キャラ一人一人に軽い小説欲しいよね!
…というわけで書いていく。

第一回目はワーズ


お借りしましたのは、
トーロ
ガルシア

酒の似合う素敵な男性…
いいですね本当。
あとおまけでうちのジョルジョ。
こいつナンパしか頭にないのかよ\(^o^)/


↓それでは本編。



慈悲は無い。
躊躇いも無い。

そこにあるのは、ただの、妄執。


ザン。

ころり。


ほんの数秒で、その人物の命は終わった。
コチラを振り替える間もなく、
殺されたかどうかも意識できぬまま、

そして女性は転がった首を取り、笑みを浮かべる。

「…ああ、アナタは、とても呑み頃です…有難うございます」
うっとりとした瞳を湛え、ワーズは呟いた。





Ж Ж Ж Ж Ж Ж Ж Ж



「…ちゃん?」

「…はぅ…」

「…ねぇ?ワーズちゃん?」

「きゃんッ!」

耳元で囁かれた声にビクリとなるワーズ。
掴まれているウサミミを取り戻ししか、っと押さえ見れば、
退屈そうに頬杖を付いているジョルジュの姿がそこにあった。

「どうしたんだ?えらい今日は惚けちゃって?俺に惚れてた?」
「えらい自信だなお前は、」
その横でチビチビとウィスキーを飲みながらトーロは呆れたように呟く。
つまみにだしたチョコを美味しそうに頬張り、そしてワーズに向き直る。
「しかし本当今日はどうしたんだ?風邪でも引いたのか?」
「あ、いえ、あのー…なんというか、いい事がありまして、まぁ…」
しどろもどろのワーズはしかし、2人を前にシャキっと垂直に腰を折る。

「ごめんなさい。折角美味しいお酒を飲みたいって来て下さったのに惚けてて…」
「いやまぁ、気にしないが」
「そうそう。そんなワーズちゃんも可愛いから俺は眼福~」
冗談とも本気ともつかぬ笑顔でジョルジョはカクテルをゆっくり飲み干す。


「あ、ありがとうございます」
機嫌を損ねていない2人に安心して、ワーズはカクテル用の氷を取り出すために腰をかがめ、


カランカラン


ドアの開く音。
反射的にワーズは立ち上がり、笑みを作り、


…そして硬直する。

「あ、わ、が、…」

「どうしたのかな?マスター?」
「いえ、あの、いらっしゃいませ…です…」
顔こそ赤くならないものの、普段の垂れ耳がピーンと垂直に立ち上がり、
なんともまぁ分かりやすい状況を作っていた。

あれだ、所謂ホの字。


「うわー…わっかりやすいねぇ…」
「…そうっとしておいてやれよ?」
「わかってるって」
ジョルジョとトーロはぼそぼそと囁き合う。


「ん?…あぁルチアーノ・カンパニーの」
「よぉガルシア。その節は色々どうも」
ジョルジョが片手をあげれば、ガルシアは軽くそれに答え近くの席に座る。

「君等2人で飲んでいるのも珍しい気がするが、」
「あーあれだあれだ。トーロの奴がナンパに失敗してさ…可哀想なトーロ君に俺が付き合ってあげてんの」
「…ジョジョ?後で覚えておけ」
「あ、ウソウソ!じょーだん!仕事帰りなんだ、うん。なぁ?」
ゴゴゴゴ、という効果音がトーロの後ろに立ち上がる気配を察し、慌ててジョルジョは降参の手を上げる。
「…見ていて飽きないな」
そんなやり取りに呆れつつも、ガルシアは小さく笑みを灯す。


「……お疲れ様です。ええと、宜しければ僕…じゃない。私からのサービスです」
何時の間に用意したのだろう、3人分用意されたカクテルは、
コトリ、とそれぞれの眼前に置かれる。

「アイスブレーカー、です」
「…成る程。『その場を和ませる』…カクテルか。バーテンダーは洒落が効いていていい」
ありがとう、とガルシアは片手でそれを持ち、ゆっくりと口に含む。
ほろ苦く、そして爽やかな味がじんわりと広がった。


「和ませる?」
「このカクテルの意味だよ。ありがとなワーズちゃん、俺達もご相伴に預かって」
流石ナンパ男。
無駄にカクテルの知識を披露して、ゴクリ、とカクテルを飲む。

「でもアレだな。俺的にはアフィニティなんか頂けると、もっともっと嬉しいぜ?」
「それは、あのー…」
再びしどろもどろのワーズ。
その様子に、トーロが目配せでガルシアに問えば、
「婚姻関係、という意味合いを持つ」
と小さく一言。

「…ジョジョ、」
「…冗談だって、いやほら、ナンパは男の美学ッ!」
「分かった。後で殴る。泣くまで殴る」
「いやもう泣きそうです…」
再びゴゴゴ、とオーラを放つトーロに、ジョルジョは完全降伏の白旗を揚げる。
「全く、見ていて飽きないな…」
その様子を肴に、ガルシアは再びゆっくりと酒を飲み始める。


つられてワーズもおかしそうに談笑しながら、
少し残念に、そして嬉しさ一杯に、想う。




ああ、この人たちの旬は、過ぎてしまった。
もう、この人達でお酒を作ることは出来ない。

…だって、もう作れない程、愛しすぎてしまったから。





首を狩った後とはまた違う、優しげな瞳で
ワーズは愛すべき自分の客を見つめた。
スポンサーサイト

2008.11.07 


Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。