上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- 
卑怯だよね\(^o^)/

絵を先に描いて投下…。
そして文を仕上げて投下…。

これで間に合ってねぇ!って言われても、別に諦めつきます。
文が書けて満足満足。


さて、ありや嬢、ガルシア氏、お借りしました。
まなさんのあの漫画の続きを想像しながら。







何でイラストこんなギャグなんよさもう\(^o^)/





ああもう、ありや嬢ちゃんもみんなもどんどん退出してしまう…。
。・゚・(つД`)・゚・。
せめて…ミスター!死なないでね…











ドガ!


バキ!


ボゴ!



鈍い音とともに、声とも付かぬ声を上げ倒れ付す人々。

剣は持たずに、これと言った体術も必要しない。

ただの、暴力。

ただの、八つ当たり。
否。
原因をつくったのが原因が、この仮面の男達にも数割はあるだろうから、
これは正当な暴力に違いない。

そう、言い聞かせ、
ひたすら、
雪之丞は殴り続ける。

ただ、ひたすら。


そうして、やがて音は静まり帰り、雪之丞はぼんやりと、…虚空を見上げる。

闇夜に浮かんだ白い月。

ぽっかりと丸い口を開けた、小馬鹿にしたような何かに見えた。

「ッハ……」
自嘲気味に雪之丞は笑う。


そうして自分の周囲が静かになって初めて、雪之丞は周囲が騒がしい事に気が付く。
…仮面の者共はまだ、数多く町を闊歩し、そしてそれに対抗すべく、多くのものが
仮面狩りを行っている。

…そう、確か龍茲が言っていた気がする。
に、しても、少々その数の多さは否めないが、



そうして再び仮面を求め移動しようとして、雪之丞はふと足を止める。
眼下には、誰のものとも分からぬ仮面。
無意識に、それを拾い上げ、暫し考え、それを、ゆっくりと、身に着ける。



万が一に、

自分の知人にあっては不味い。

今の自分は、死んでいる、という事の現在進行形なのだから。


往来の自分の仮面であるかの様にピタリとはまったソレに満足を覚え、

再び、暗雲渦巻く街へと、雪之丞は歩みを進めるのであった。




どれだけ歩いただろう。
先行く道は、段々と細くなり、まるで小路に迷いこんだかのように。
その足元さえおぼつかなくなる。




不意に。
濃厚な、香りが鼻を突いた。
血の、死の、香りが、

この街では珍しくも無いそれが、
何故か嫌に不吉な気配を帯びる。

あってはならない事象のように、
その不安は増していく。

視界の片隅に、その、死の香りを持つ人物が…目に付いた。


まさか、


まさか、


まさか、まさか、

見覚えのあるツインテールが瞳に映る。
雛芝の、

まさか、まさか、まさか、

雪之丞は駆け寄る。
見ても分かる、既に事切れているその人物に。

「ありや…嬢ちゃん…?」

手が、震える。
怯えるように少し触れたその肌は、雪の如き冷たさを持ち、
更に、雪之丞仮面の下の表情をこわばらせた。

光のない瞳、
所々から零れ落ちた血はもう既に固まっており、
まるでそれはあたかも彼女を彩っていたかの様な、
オブジェにさえ見える。



家のないと言っていた、

日々の食べ物に困ると言っていた、

うちに泊まればいいと言えば、少し困ったように笑い、
今度、機会があれば、と呟いた、

その彼女が、




「すまん」

膝を付き、項垂れる。

頭では分かっている。

自分に非は無い。
ましてこの暗黒街、いつ殺されてもおかしくない、この場所で、
分かっている。
彼女は、運が悪かったのだ。

けれども、

けれども、

あの時、自分が無理にでも、



反芻するように、後悔が止まらない。







「死者に、鞭を打つと言った所か?」

声が、怒気の孕んだ声が聞こえ、遅れて、
鈍い痛みが肩を突き抜ける。

「ッチ……」
痛みを抑え飛びのく。
飛び道具はやっかいだ。
どれだけ間合いを取ろうとも、常人のそれの前には意味を成さない。

「…ガ、」
眼前の人物に、その知人を前に、出掛かった声は固まる。
肩から流れる血を、左手で多い、
そしてその男、ガルシアから発せられる殺気に、雪之丞は顔を歪める。

「そちらから手を出さなければ、こちらも無理に狩る必要はなかった。
…しかし、貴様は、…貴様等は…私の、…友を殺した」
瞳は無慈悲に、殺気を隠さずそのまま、ガルシアは雪之丞に銃口を向ける。


…そうか。
この仮面か。

「…ちゃ……」
ちゃう、儂は違う!

出掛かった言葉を、寸で飲み込む。
言葉を発せば、自分が誰なのかが、相手に分かってしまう。
分かってしまう事を避ける為に、自分はこの仮面を被ったのだ。

ならば、
方法は、一つ。


対峙するかの様に、大仰に身構えれば、ガルシアは一瞬身を引き、
そして、その隙を突いて…雪之丞は一目散に…逃走した。

「なんだと…!?ッ15号!」
「ハイ!」
襲うばかりの仮面達、と思い込んでいて、その逃走は予想だにしなかったのだろう。
しかしガルシアの声に、的確にポールマン15号は飛び出し雪之丞の後を追う。

…厄介やな。
一度、冗談交じりで対峙したことがあったが、この15号は、機転が利く上、力も強くちょっとやそっとじゃ逃げ切れない。
正に、捕まれば終わり、だ。


立ち止まり、説明すれば済むだろう。
口の堅いガルシアの事だ、
自分の事情も汲んでくれるだろう。

…けれども、

分かっている。
そうではない。

…けれども、

彼女の死は、
…自分の、


……そう、思うのは驕りだろう。

分かっている。


いや、分かっていない

…だから、自分は、ここで立ち止まる事も出来ず、
かといってガルシアと正面から対峙する事も出来ない。



「すまんなぁ」

一寸、
あと少しでその仮面の男の腕を掴もうとした刹那、
15号は、その聞きなれた声色に、
驚いた様に手を止める。


その隙に雪之丞は、路地と路地の間に体を滑りこませ、そのまま、
暗い夜道に消えていった。


その声色を信じられないように見送る15号に、

困惑しながら、その背に追いつくガルシアに、

懺悔を呟きながら走り続ける雪之丞に、

そして、最早肉塊と成り果てたありやに、


等しく、

月の光は降り注ぐ。


まだ終わりの見えぬ、その殺戮劇に

あざ笑うかのような、ぽっかりと丸い、

口を開けながら。
スポンサーサイト

2008.12.18 


Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。